2023/03/16

Twitchでの16年

Twitchを始めたのは2006年10月。ぼくがJustinとMichaelと一緒に、車でニューヨークからサンフランシスコに渡った時のことでした。Kyleが加わったのはそのほんの3ヶ月後。マサチューセッツ工科大学のエクスターンシップ中だった彼に、サンフランシスコへの片道飛行券を送りつけたのです。その時ぼくたちは、Justinの生活を24時間毎日追いかけるというリアリティーテレビ番組を作っていました。当時はこの企画はおそらく失敗して、1年もしないうちに諦めるんだろうと思っていました。他の共同創立者や仲間たちも、多分同じように思っていたと思います。そうなったらいよいよ起業して、自分のスタートアップを始めるつもりでした。でもその前に、このあまりにもクレイジーなアイデアを試してみずにはいられなかったのです。

それから16年と4ヵ月経った今まで、銀行口座にお金を振り込まなければいけなくなったことはありません。Justin.tvという名で始まった会社は、Twitchと社名を変えました。そしてアマゾンの完全子会社となり、800万人ものストリーマーを抱えるまでに成長しました。24時間毎日追いかけるリアリティー番組はイマイチなアイデアだったけれど、ネット上のインタラクティブなライブ動画というのは、かなりいいアイデアだったと言えます。ぼくが長年、続けて来られた理由?それは一緒に働いている仲間が大好きだし、ストリーマーに自分の好きなことをして生活できる機会を提供できることがうれしいからです。それにストリーマーと視聴者が集まって、みんなが仲良くなり、つながりを感じられるような環境を作れたことを誇りに思っています。

最近、初めての子供が産まれて父親になり、Twitchと一緒に過ごすこれからの日々をじっくり考えてみたのです。ぼくにとってTwitchは、自分が育てた子どものように愛着があります。そしてTwitchがぼくを必要としている限り、いつでも手を差し伸べたいと思いつつも、16歳の頼もしい我が子はそろそろ家を出て、独り立ちする日が来たように見えます。痛烈な寂しさを感じつつも、ぼくはTwitchの最高経営責任者としての役割から卒業することを決めたことを、ここに報告します。この世界に産まれてきてくれた息子を、全面的にサポートしたいと考えています。そしてこの変化に伴う新しいチャレンジに、受けて立つ心構えも出来ました。今後は、Twitchの顧問として関わっていくことになります。

自分の中でのTwitchの存在は、言葉では言い表せないほどのものです。Twitchはストリーマーと視聴者の集まるための場所でありつつ、ぼくの心の拠り所でもあったのです。Twitchはぼくの家族のような存在であり、起きている間の大半の時間を過ごした場所でもありました。息子がこの世に生まれた今、今度は自分のエネルギーを、この小さく始まったばかりの家族を育てていくために注ぐタイミングが来たと感じています。Twitchは、その成長と共に、ぼくを色々な方面で成長させてくれたコミュニティです。だからTwitchとは、これからも親戚のように付き合っていきたいと考えています。

現在のTwitchには、これまでで一番信頼のおける経営陣や従業員、そしてプロダクトが揃っています。ぼくの指導や助言がなければ、Twitchは死んでしまうかもしれないと、長年、心底恐れてきました。でも、今はもう、そんな心配は無用だと感じます。それどころか、Twitchの成長こそが、ぼくがTwitchでの仕事から身を引くことを考え始めるきっかけになったのです。

現在の社長であるDan Clancyとは、ここ数年、親密な関係を築いてきました。これより、彼が最高経営者として舵を取ることになります。DanはTwitchのコミュニティ、ストリーマー、そして従業員に細心の注意を配っていますし、Twitchらしさとは一体何であるのかを、しっかりと理解しています。

Twitchで共に仕事をすることができた才能あふれる仲間たちと、Twitchを作り上げてくれたみんなに、心の底から感謝しています。そのすべての名前を挙げるには数が多すぎます。でもJustin.tvの共同創立者であるMichael SeibelとKyle Vogt、そしてJustin Kan、それから社の中核を担い、Justin.tvを今ある姿にしたKevin Lin、Jacob Woodsey、そしてMike Ossarehの尽力には特に感謝の意を表したいと思います。挙げるべき名前はまだまだあるけれど、ここにはとても収めきれません。Justin.tvでゲームの事業を大きくするという目標のもと、StarCraft IIをたくさん観ました。そして実際に、事業の拡大を実現することができました。だから、Blizzard Entertainment社にも感謝したいと思います。StarCraftの続編が出るのを10年待っている間、28才にもなる男がネット上でビデオゲームを見続けることになったんですから。

初期の頃から自身のコンテンツとコミュニティと共に、ぼくたちを信頼してくれたストリーマーのみんな、そして今も信頼を置いてくれているストリーマーのみんなに、深い感謝の気持ちを伝えたいと思います。信じてもらえないかもしれないけれど、できるだけ多くのストリーマーをサポートするというのがTwitchとしての最大の目標であり、それは不変的なものです。そして、Amazonにも感謝しています。望んでいた以上の取得会社の傘下に入ることができました。Amazonは、Twitchのプロダクトとしての個性を保ちながら成長させてくれました。

みなさん、ご支援と、ご意見、信頼とサポートをありがとうございました。一緒にスゴイものを作ったよな。

感謝を込めて

Emmett

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